のどの病気とは
大阪上本町駅すぐの耳鼻咽喉科「上本町駅南おかとう耳鼻咽喉科」です。
のど(咽頭・喉頭)は、呼吸をする空気の通り道、食事をする際の食べ物の通り道、そして声を出す発声器官として、生命維持とコミュニケーションに不可欠な役割を担っています。
しかし、のどは外部からのウイルスや細菌、ホコリなどに常に晒されており、非常にデリケートな器官でもあります。そのため、「のどの痛み」「声がれ」「咳」「飲み込みにくさ」といった症状は、多くの方が経験する身近な不調です。
「ただの風邪だろう」と軽く考えていても、その症状が仕事や食事、大切な人との会話を妨げ、日常生活に大きなストレスを与えることも少なくありません。
私たち上本町駅南おかとう耳鼻咽喉科は、大阪上本町を中心とした地域医療に貢献する耳鼻科クリニックとして、お子様からご高齢の方まで、あらゆるのどの症状の的確な診断と治療を行います。当クリニックは、急なのどの痛みや発熱にも対応できるよう、平日お忙しい方のために土日も診療を行っております。 診療時間をご確認の上、我慢せずにお早めにご相談ください。
このような症状はありませんか?
- のどが痛い、イガイガする、赤く腫れている
- 声がかすれて出にくい、声がすぐに裏返る
- のどが腫れている感じがする
- 咳やたんが続いている
- のどに何かが詰まっている、引っかかっているような違和感がある
- 食べ物や飲み物が飲み込みにくい
- 家族からいびきを指摘される、睡眠中に呼吸が止まっていると言われる
- 口の中が乾燥する、口臭が気になる
これらの症状に一つでも当てはまる方は、お早めに上本町駅南おかとう耳鼻咽喉科までお越しください。
代表的なのどの病気と当院の治療方針
のどの症状を引き起こす病気は、単純な風邪から専門的な治療が必要なものまで様々です。ここでは代表的なのどの病気と、おかとう耳鼻咽喉科の治療方針について詳しくご説明します。
急性咽頭炎・扁桃炎(きゅうせいいんとうえん・へんとうえん)
どんな病気?
いわゆる「のど風邪」と呼ばれる状態で、のどの粘膜(咽頭)や、のどの奥の両側にある扁桃(扁桃腺)が、ウイルスや細菌に感染して急性の炎症を起こす病気です。多くはウイルス性が原因ですが、細菌に感染して症状が重くなることもあります。
症状
のどの痛み(特に食べ物や唾を飲み込むときの嚥下痛)、発熱、全身の倦怠感、頭痛、関節痛などが主な症状です。のどが赤く腫れ、扁桃に白い膿(白苔)が付着することもあります。
原因
ライノウイルスやアデノウイルスなどのウイルス感染が最も多い原因です。疲労やストレス、睡眠不足、体の冷えなどで免疫力が低下していると、ウイルスや細菌に感染しやすくなります。細菌性では、特にA群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)が原因となることがあり、この場合は適切な治療が必要です。
当院での検査・治療
上本町駅南おかとう耳鼻咽喉科では、まずのどの状態を視診で詳しく観察します。溶連菌感染が疑われる場合には、迅速検査キットを用いて数分で診断が可能です。
治療は、ウイルス性が原因であれば、炎症を抑える薬や解熱鎮痛剤、うがい薬などを処方し、ご自身の免疫力で治るのを助けます。細菌感染が原因、特に溶連菌感染症と診断された場合は、合併症(リウマチ熱や急性糸球体腎炎など)を防ぐために、抗生剤を処方します。症状が改善しても、処方された抗生剤は必ず最後まで飲み切ることが重要です。当クリニックでは、薬液を霧状にしてのどの奥まで届かせるネブライザー治療も行っており、つらい痛みの緩和を図ります。
声帯ポリープ・声帯結節(せいたいポリープ・せいたいけっせつ)
どんな病気?
声がれ(嗄声:させい)の代表的な原因となる病気です。声を出すための器官である「声帯」に、炎症性のこぶ(ポリープ)や、硬いタコのようなもの(結節)ができてしまい、声帯がうまく振動しなくなることで声がかすれます。
症状
主な症状は、かすれ声です。無理に声を出そうとするとのどに痛みや違和感を感じたり、長時間話していると声が出しにくくなったりすることもあります。声帯ポリープは片側にできることが多く、声帯結節は両側にできることが多いという特徴があります。
原因
歌手や教師、保育士など、日常的に大きな声を出したり、長時間話し続けたりする方(声のプロフェッショナル)に多く見られます。カラオケやスポーツ観戦などで一時的に大声を出したことがきっかけで発症することもあります。
当院での検査・治療
上本町駅南おかとう耳鼻咽喉科では、のどの奥にある声帯の状態を、鼻から挿入する細いカメラ(ファイバースコープ)で直接観察します。この検査により、ポリープや結節の有無、大きさ、形などを正確に把握することができます。
治療の基本は、声を出さない・使いすぎない「声の安静」です。炎症を抑えるための吸入療法(ネブライザー)や、必要に応じて内服薬を処方します。このような保存的治療で改善しない場合や、ポリープが大きい場合には、手術による切除を検討します。その際は、責任をもって連携する高度医療機関へご紹介いたします。大阪上本町で声のかすれにお悩みの方は、お早めに当クリニックの診療を受けてください。
咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)
どんな病気?
「のどに何かが詰まった感じがする」「異物がある感じ」といった違和感が続いているにもかかわらず、ファイバースコープなどで診察しても、その原因となる明らかな病気(がんや炎症など)が見つからない状態を指します。かつては「ヒステリー球」とも呼ばれていました。
症状
症状の表現は様々で、「球が詰まっている感じ」「膜が張っている感じ」「締め付けられる感じ」「イガイガ・チクチクする」など多岐にわたります。食事の際には症状を感じないことが多いのも特徴の一つです。
原因
ストレスや不安、緊張などの精神的な要因が、自律神経のバランスを乱し、のどの筋肉を異常に緊張させることが主な原因と考えられています。その他、逆流性食道炎やアレルギー、更年期障害などが関連している場合もあります。
当院での検査・治療
上本町駅南おかとう耳鼻咽喉科では、まずファイバースコープでのどを丁寧に観察し、がんなどの重大な病気が隠れていないかをしっかりと確認します。検査で異常がないことを患者様ご自身の目で確認していただくことで、安心につながり、症状が和らぐ方も少なくありません。
治療は、まず「心配な病気はない」ことをお伝えし、不安を取り除くことが第一歩です。その上で、漢方薬や抗不安薬、自律神経を整える薬などを処方することがあります。原因として逆流性食道炎などが疑われる場合は、そちらの治療も並行して行います。
逆流性食道炎(による、のどの症状)
どんな病気?
胃酸や胃の内容物が食道に逆流することで、食道の粘膜に炎症が起こる病気です。本来は消化器内科が専門ですが、「胸やけ」などの典型的な症状がなく、「長引く咳」や「のどの違和感」だけを訴えて耳鼻咽喉科を受診される方が非常に多くいらっしゃいます。
症状
のどの症状としては、咳払いが増える、原因不明の長引く咳(特に就寝時や起床時)、声がれ、のどの痛みやイガイガ感、飲み込みにくさ、のどに酸っぱいものが上がってくる感じ(呑酸:どんさん)などがあります。
原因
胃と食道のつなぎ目にある、逆流を防ぐための筋肉(下部食道括約筋)の働きが弱まったり、胃酸の分泌が増えすぎたりすることが原因です。加齢、肥満、食生活の欧米化、ストレスなどが関与しているとされています。
当院での検査・治療
上本町駅南おかとう耳鼻咽喉科では、問診で症状を詳しくお伺いし、ファイバースコープで食道の入口付近(喉頭)を観察します。胃酸による刺激で粘膜が赤く腫れている所見が見られることがあり、逆流性食道炎を疑うきっかけとなります。
治療は、胃酸の分泌を抑える薬(プロトンポンプ阻害薬など)の内服が中心です。当クリニックで処方し、症状の改善が見られるかを確認します。同時に、食生活(脂肪の多い食事や食べ過ぎを避ける)や生活習慣(食後すぐに横にならない、就寝時に上半身を少し高くする)の改善指導も行います。より専門的な検査や治療が必要と判断した場合は、消化器内科のクリニックへご紹介いたします。
いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)について
「いびき」は、睡眠中に空気の通り道(上気道)が狭くなり、そこを空気が通る際に粘膜が振動して鳴る音のことです。しかし、単なるうるさい音と軽視してはいけません。いびきは、睡眠中に呼吸が止まったり、弱くなったりする「睡眠時無呼吸症候群(SAS: Sleep Apnea Syndrome)」の重要なサインである可能性があります。
SASを放置すると、深刻な睡眠不足による日中の強い眠気や集中力低下を引き起こし、交通事故や労働災害の原因にもなります。さらに、体に大きな負担がかかるため、高血圧や糖尿病、心筋梗塞、脳卒中といった生活習慣病のリスクを著しく高めることが分かっています。
耳鼻咽喉科は、いびきや無呼吸の原因となる鼻やのどの閉塞部位を直接診察できる専門科です。大阪上本町のおかとう耳鼻咽喉科では、問診や鼻・のどの診察を行った上で、ご自宅でできる簡易検査の手配が可能です。この検査でSASが疑われた場合、治療の第一選択となるCPAP(シーパップ)療法の導入や、手術が必要な場合の高次医療機関への紹介など、責任をもって対応いたします。ご自身やご家族のいびきが気になる方は、ぜひ一度、当クリニックの診療時間内にご相談ください。
よくあるご質問(Q&A)
Q1. のどが痛いのですが、溶連菌でしょうか?
A1. 強いのどの痛みや発熱、体に赤い発疹が出る、舌が赤くブツブツになる(いちご舌)といった症状がある場合、溶連菌感染症の可能性があります。上本町駅南おかとう耳鼻咽喉科では、迅速検査キットで10分程度で診断が可能です。溶連菌は抗生剤による治療が必須ですので、疑わしい場合は自己判断せず、必ず耳鼻科を受診してください。
Q2. 声がかすれて治りません。どうすれば良いですか?
A2. 声がれが2週間以上続く場合は、声帯ポリープや声帯結節だけでなく、喉頭がんなどの重大な病気が隠れている可能性も否定できません。まずは声の安静を心がけ、お早めに耳鼻咽喉科を受診してください。大阪上本町の当クリニックでは、ファイバースコープで声帯をしっかり観察し、原因を突き止めます。
Q3. のどの違和感がずっと取れません。ストレスでしょうか?
A3. のどの違和感は、ストレスが原因の咽喉頭異常感症である場合も多いですが、逆流性食道炎やアレルギー、まれに腫瘍が原因のこともあります。まずは原因を特定することが大切です。上本町駅南おかとう耳鼻咽喉科で一度検査を受け、異常がないことを確認するだけでも、安心感から症状が軽くなることがあります。
Q4. 急に声が出なくなりました。土曜日でも診てもらえますか?
A4. はい、もちろんです。当クリニックは土曜日・日曜日も診療しております。急な声のトラブルはご不安も大きいことと思います。我慢なさらず、診療時間内にご来院ください。お仕事で声を使う方など、急を要する場合にも対応いたします。